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I理論で読むスタリオン・ブック〈’97~’98〉

I理論で読むスタリオン・ブック〈’97~’98〉

久米 裕



定価: ¥ 2,800

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人気ランキング: 755641位

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発売日: 1997-05

発売元: 光栄

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強いことが名馬の条件なら、血統は避けては通れぬ道である
 I理論とは要するに血統を9代まで遡り、父母に共通するクロス(父の中、母の中のみで発生するクロスはクロスと認定しない)の種類・位置・配置を一定のルールに従って読み解くことで、競走馬としての特徴を判定するもので、その有用性は無名の父母から産まれた怪物オグリキャップの血統を説明したことで脚光を浴びる。しかし類書が少ない上大半が絶版となっているため一般の競馬ファンには馴染みが薄いと思う。またI理論では、上質な血統はスタミナの裏づけがあるスピードを持つ馬であるとし、日本の高速馬場だけで繁栄した血脈(ノーザンテースト・パーソロン・テスコボーイ他)を質が低いと認定するため、それら血脈の影響を持つ馬が少なからず活躍する現状において、この理論を馬券にどう応用するかはひと思案必要になる。血統だけで勝てるほど競馬の世界が単純でないことは周知の事実である。

 それでもこの理論によって説明がつくことは多く、故にI理論を研究することは競争馬の能力判定のみならず、競馬界の諸事情を理解する上で非常に有益である。特に現実の馬産や調教過程においてですら父や母のイメージだけでその馬の特長が語られ、適性とは全く違う条件で走らされることによって折角の素質がスポイルされている場合が数多くあることが、この理論を通じて良くわかる。

 この本の趣旨は古今の名馬の血統を、9代血統表を通じて見ることでI理論の考え方を学ぶというもの。「血闘競馬論(絶版)」とともに、I理論の「評価の8項目」について解説がなされている点がポイント(自分としてはまだもの足りないが)で、毎年刊行される「血統クラシックロード」や、PCソフト「日本サラブレッド血統データベース」を読み解く参考書に是非入手されることをお勧めしたい。特に影響力の強いクロス馬は30?50年以上も前の馬が中心なので、それらの馬の特質を知るのにこの書籍が10年前に発売されたという点は問題にならない。



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